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2020/04/09 (Thu.)

2011
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『ウィンターズ・ボーン』と《interMEDIA―“記録”と“記憶”の間(あわい)―》

★お誘いいただいたので新京極シネラリーベさんで『ウィンターズ・ボーン』という映画を見てきた。素晴らしい。サンダンスで喝采、タランティーノが絶賛、でもまあDVDスルーでいいやと思っていたけど、不意打ち食らった。こんなヤバい湖?というか「沼」って感じだなあれは。青山真治『レイクサイド マーダーケース』も黒沢清『LOFT』もヘタしたら…というヤバい感じ。深さがない。『狩人の夜』『雨月物語』『サンライズ』『ビッグフィッシュ』なんかともまたちがう。とにかく寒いし怖いしタフだ。油が…水面に照り映えて…あれは秀逸なショットで演出だった。あと音楽の扱われ方も興味深かった。ダークサイド・オブ・カントリー。タウンズ・ヴァン・ザント(叔父役のジョン・ホークスの風貌がなんとなく似てる)の世界を主観で思い描くとけっこうこんな感じ。まあカントリーなんてそもそもそういう音楽なんだろう。トラッシュな白人移民たちのトラッシュな音楽なのだきっと。バンジョーが小物としてもいい味出してて、フィドルの音も耳に残る。原作訳してるのがコーマック・マッカーシーの翻訳も手掛けてはる黒原敏行さん。ダニエル・ウッドレルなる南部ゴシックの系譜の作家さんらしい。それもまた気になる。ジョン・ホークスはさいしょヴィゴ・モーテンセンかとも思った。よく似た顔のつくりをしてはる。



ジョン・ホークス


タウンズ・ヴァン・ザント


ヴィゴ・モーテンセン


★さらにもういっちょ、同志社で無料上映があったので見てきた《interMEDIA―“記録”と“記憶”の間(あわい)―》という上映会。原発事故以来話題になってた浅田彰の『事故の博物館』というテレビ番組を思い出す。一発目のアント・ファーム『Media Burn』というやつは、モンティ・パイソンか風雲たけし城かjackassかといったかんじで、ケネディのそっくりさんが出てきたりして、笑える。二発目のサラ・ビアギーニ『I Swim Now』は内容的にも記憶に残りづらい作風なのだけどじわじわきた。タイタニック号の沈没。最後のヨハン・グリモンプレ『Dial H-I-S-T-O-R-Y』はよく練られたけっこうな労作で、ヴァン・マッコイがご機嫌に流れるなか、さまざまなえげつないクラッシュ・テロリズム・フッテージがこれでもかとモンタージュされ、サンプリングの映画って感じ。岡本公三とか出てきて最初面食らったけどそういう映画だった。マオツェントン(毛沢東)コールになぜかグッとくる。ドン・デリーロの二作品から着想を得ているらしいがいわれてみれば、というかんじ。まあちゃんと読んでないのでなんともいえないです。しかしこういうスペクタクル批判の映画がスペクタクルなイメージを乱用することによってむしろたんに面白おかしく見れてしまうのはいつも本末転倒ではあるまいかと思うのだけど、個人的には面白いからいいやって流してしまう。それはそれで問題ありなんだろうな。ギー・ドゥボールの映画も面白いからなあ。ぜったい本人も編集しながらおもろいと思ってるだろあれ。『ベトナムから遠く離れて』って大事だ。同志社で見たのは三本とも乗り物の映画だった。車→船→飛行機という流れ。二十世紀の死と破壊と哄笑の表象に彩どられた。



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2011/11/16 (Wed.) Trackback(0) Comment(0) 映画

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